コンセプト6

まず近隣住民が楽しめる渋谷を

コンセプト 6 の図

盛り場・業務地渋谷を住宅地渋谷が取り囲んでいます。それは、明治の終わり頃の発展する東京の人口増加を受け止める新興住宅地であった渋谷、その住民たちが都心に向かう通勤の出発ターミナルであった渋谷駅、その賑わいをあてにして近郊農家の次・三男が店を出した駅周辺という渋谷の原風景を彷彿とさせます。
関東大震災以降渋谷は、より大きな東京南部新興住宅地の人々が利用する私鉄の乗換駅となり、東京オリンピック以降は、マスメディアを利用した商業ストリートづくり合戦の末に、若者だけの街となり果てました。
もう一度住宅都市としての自らの歴史を思い出し、広い意味の地元民が楽しめる街、地元民が働きたい街、地元民にとって魅力のある街にしましょう。地元の大人が行きたくないような街は、いずれ何処の大人も行きたくないに違いないからです。