コンセプト2

人は地上に、通過交通をデッキや地下に

コンセプト 2 の図

かつて渋谷駅周辺の整備計画といえばリング状道路計画であり、そのねらいは、中心に集中する交通を分散し、内部に「歩いて楽しい街」をつくり出すこと、駅周辺ゾーン全体を回遊する構造をつくりだすことでありました。
その後リング状道路計画自体はその妥当性、現実性が疑問視されるようになり、むしろ明治通り、246 号が主要な通過交通路として縦横に駅周辺ゾーンを貫通していることこそが問題であり、原理的にはこの通過交通を域内交通と分離することが望ましく、長期的課題であるとされてきました。
ところが現在、東京都は明治通りのアンダーパス化を、国土交通省は 246 号線のオーバーパス化を検討中であり、通過交通を域内交通と分離し、地上を歩行者・自転車利用者・障害者が域内交通と共存する空間として再編し「歩いて楽しい街」をつくり出すことが可能となったのです。
とはいえ、地上 4 階のスカイウォークとスカイプラザもあきらめないことにしましょう。