歩くにつれてがらりと変わる景観 その3
斜面の道の景観
3番目は尾根道と谷道の間にある斜面を上り下りする坂道の景観です。
尾根道や谷道と違って、駅を中心とする円周方向のものが多く、また尾根道と比べて一般に勾配はきつくなります。
スペイン坂以来、こうした坂道が渋谷の賑わいの新しい舞台になりました。

スペイン坂
代々木台地の南西向き斜面にあって、公園通り(尾根道)と井の頭通り(谷道)を結ぶ坂道。坂を上りきるとパルコの裏に出ますが、最後が階段になっているあたり、これ自体がミニ谷戸かもしれません。

ランブリングストリート
道玄坂上(尾根道)から、西渋谷台地に切れ込んでいるミニ谷戸の一つである文化村通り・栄通り(谷道)に下りていく坂道。
坂はこの先で勾配を増し、東急文化村正面へ出ます。

エレクトーンシティの坂
道玄坂のある西渋谷台地の北東向き斜面は、R246を越えて、桜丘・代官山まで連続していますが、桜丘あたりでは斜面の勾配がきつくなります。
それでこのヤマハエレクトーンシティ前の坂はジグザグです。

金王八幡の坂
宮益坂から広尾・恵比寿に向けて比較的勾配の緩やかな南西向き斜面が続きますが、そこに金王八幡があります。画面手前の参道の鳥居は、渋谷駅ではなく、大山街道ですらなく、かつての鎌倉街道(八幡通)に面しています。