歩くにつれてがらりと変わる景観 その1
尾根道の景観

歩くにつれてがらりと変わる景観こそ渋谷のまちの魅力です。
まず 駅から放射方向に伸びる勾配のゆるやかな尾根道の景観ですが、その歴史性もあって、今も渋谷を代表する景観の一つでしょう。

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宮益坂

渋谷駅に向かって、坂の右側は神宮前・千駄ヶ谷へ続く北西向きの斜面、左側は広尾・恵比寿へ続く南西向きの斜面になっています。
2つの斜面のなす稜線に作られたこのまっすぐな坂道は、江戸時代、東海道方面の物流を担っていた大山街道の一部でした。

道玄坂

右にカーブしながら下っていくと、ハチ公前を通って宮益坂につながるこの道も大山街道の一部です。この坂のある北東向き斜面は、北は松濤・神山から南は桜丘・代官山まで続いていますが、あちこちミニ谷戸に浸食されていて、坂のすぐ左側も百軒店を越えると神泉谷につながるミニ谷戸です。

公園通り

S字状の坂道が右にカーブした先にハチ公広場があります。
坂の左側は原宿に連なる南東向きの斜面、右側は代々木公園に連なる南西向きの斜面で、2つの斜面のなす稜線がこの坂道です。70年代初頭、堤・増田のお二人がそのポテンシャルを見出し、今につながる発展を遂げました。