渋谷駅周辺整備ガイドプラン21「平成14年度とりまとめ」

「平成 15 年 3 月渋谷区作成「渋谷駅周辺整備ガイドプラン21」(以下 14 年度版と呼ぶ。)は、ガイドプラン21 委員会(2001 年 7 月〜2002 年12 月)の議論をまとめて渋谷区が 2003 年 3 月に策定し、現在 CD-ROM の形で貸し出しているものです。その 1 年前の 2002 年春には「渋谷駅周辺整備 ガイドプラン21 ー平成 13 年度とりまとめ」(以下 13 年度版と呼ぶ。)が公表され、その年の秋(2002 年 9 月)には、それに対する渋谷コモンの「渋谷駅周辺整備のためのコンセプトの提案」が専門部会(ガイドプラン21 委員会内)に提出されました。そうしたやりとりの後に出てきた 14 年度版ですか ら、われわれ(渋谷コモン)としてはその内容に少なからざる関心がありました。

章立てに変更があるため分かりにくくなっていますが、14 年度版の大部分の章は 13 年度版そのままか、それにいくつかの補足を加えたものにすぎません。そうしたなかで量的に大幅に拡大され、また一部質的な変化もみられるのがコア部分(渋谷駅とその周囲)の計画です。13 年度版でいえば 5 章 3 節「渋谷のコアの将来像」であり、14 年度版でいえば 5 章「重点検討区域の将来像 1〜コア〜」および 9 章 1 節「段階整備プログラム、階層別交通施設ネットワーク図」です。このことから 14 年度の作業の重点がどこにあったのかが分かります。それ以外では 14 年度版 9 章 2 節に加わった「事業化推進方策」が目立つくらいでしょう。

14 年度版のコアの計画にあらわれた、考え方の質的な変化を以下にいくつか列挙します。そのなかには渋谷コモンの提案に沿ったものもあります。

1-幹線道路(R 246 のオーバーパス化が前提となった)
2-歩行者動線(東西方向の 4 階スカイウォークが加わった)
3-JR 駅改良(東横線跡地を利用して山手線・埼京線ホームを改良)
4-ハチ公広場(地上レベルを基本とすることに決定)
5-西口広場(中長期的にはバスを 3、4F で処理する)

全体としてみれば 14 年度版のコアの計画は、すでに 13 年度版にあらわれていた高層駅ビルやデッキ式駅前広場構想を裏付け、具体化するものという印象です。しかし一部とはいえ上記のような、渋谷駅と広場の別の未来を予感させる変化もみられるのです。